折りたたみ可能なコンテンツ

25AW "Neighbouring Perspectives"

- 隣り合う視点 -

 最終的に辿り着くところを客観的に見ると同じなのかもしれない。
けれど素直にそこの位置にはいないのです。
 
改めて。ジョイスアディッドはカジュアルなのですが、大人のカジュアルを目指しています。
上品にまとまりすぎたくはないけれど、だらしなくはしたくない。そんな微妙な位置を目指しています。
 
大人の丁度良いカジュアルを追求し、野暮ったさやコンサバティブにならないように整えています。
艶や強さを加え、対局にあるもののギャップを効果的に選んだり、
尖りすぎず柔らかすぎずのバランスを模索し、表現しています。

ジョイスアディッドの目指すベースはハンサムなもので、
カラフルな色合いだとしてもキュートがイコールではないという信念があります。
甘さはアクセントとして捉え、決して可愛くまとめるのではないのです。
レディーでもコンサバティブでもクールでもない、そんな「位置」を目指しています。
 
ブランドの軸に「着る」ではなく「着こなす」という考えがあります。
日々の中で心が上を向くようなムードを纏えるような服。その為のアイテムたち。
1枚でさりげない主張があるけど、組み合わせる事によって足りないが補える。
そんな「癖」をブランドとして提案しています。

色調としては大人の色遊びを追求しています。
「ベーシックではないけれど奇抜ではない」という理念が根底にあり、
色を使っているけれど決してポップなものではないのです。
ヌータヤルヴィのガラスの色調のように凛としていたいのです。

今シーズンはカラフルで力強いモダンさを、
心持ちとしてメンフィスの色使いや勢いを参考に取り入れています。
心持ちなので表立ってはいないのですが、この姿勢が大切だと考えています。

少し癖があるキャッチーなデザインが力強さや個性を表現出来るように感じるので、
難しくない程度にアクセントのバランスを調整しながら遊び心のあるデザインに仕上げています。